美容整形なら城本クリニック 全国25院、開院30年以上の美容外科

乳房の方にへこんでしまっている乳頭（乳首）、ほとんど平らな乳頭、部分的にしか出ていない乳頭、のことを陥没乳頭といいます。
陥没乳頭は乳管（母乳の出る管で15～20本あります）の長さが乳房に対して短く、乳頭の内側から引っ張られたようになっています。原因は乳管の発育が不十分であることや、組織の癒着によって乳管周囲に線維化をきたし起こるとされています。

陥没乳頭は美容面の問題だけではなく、授乳に支障をきたすことや、乳頭のへこんでいる部位に雑菌が繁殖し乳管炎や乳腺炎を引き起こす可能性があります。

当院としては是非治療をお勧めします。

陥没の程度には軽症の人から重症の人までいます。

（軽症）

乳頭を簡単に指でつまみ出せるが、しばらくすると元に戻る。

（中等症）

乳頭を何とかつまみ出せるが離すとすぐに戻る。

（重症）

刺激や吸引によっても陥没したまま。乳頭をつまみ出すことができない。

乳管は数本あれば授乳は可能であると言われていますが、当院では将来、授乳に問題が起こらないように乳管を切り離さずに手術を行います。

軽症～中等症の場合

乳頭の基部（根元）に３か所ほど切開を加えます。その切開部から乳管のひきつれを解除するようにして乳頭を引き上げます。再度、乳頭が陥没しないように乳頭の基部をZ形成（Z字型に切開を加え弁状に持ち上げた皮膚を互い違いに縫合することによって皮膚の緊張方向を変える方法）を行い締め付けます。

中等症で引き込みが高度のもの～重症の場合

乳管と平行方向に切開が加わるように乳頭に横切開を加えます。乳管が温存されるように乳管の周囲の繊維組織を剥離し、乳頭が抵抗なく引き出されるようにします。初めの切開の両端から皮膚の一部を引き上げ、互いに引き寄せるように縫合し、乳頭の再陥没を防ぎます。さらに乳頭の基部にZ形成を行い締め付けます。この方法によってきわめて重症な陥没乳頭も修正されます。

通院回数

2～3回　抜糸は1週間～10日後に行います。

痛み

局所麻酔を行うので、手術中に痛みを感じることはありません。

その他

シャワーは翌日から可能ですが、防水テープなどで手術ヶ所を濡らさない配慮が必要です。入浴は抜糸の翌日から可能です。個人差はありますが、すっかり落ち着くまでには、1ヶ月ぐらい見ておいた方が良いでしょう。